音による快心の一撃


「中級編」その2

基本的に、ゆっくりしたテンポで弾く時は、何でも良いでしょう。
問題は、速いフレーズを弾く時に、いかに確実に出したい音を出すかと言う事ですね。

今回は「ピッキング」の知識として、「ジョン・スコフィールド」のピッキングも交えながら
何種類かの、「ピッキング」をやりましょう。
「中級編」その1では、「ダウン・アップ・ピッキング」(オルタネート)をやりましたね。
その他のピッキング方法は、↓

A 「レガート・ピッキング」(特にJazz系の人が好んで使う)

これは、下の弦に移る時。例えば「3弦」〜「2弦」を続けて弾く時は、

「3弦」を「ダウン」で弾いたなら、「2弦」も「ダウン」で弾きます。(レガート・ピッキング)の特徴。
「3弦」を「アップ」で弾いたなら、「2弦」は「ダウン」(オルタネート)と同じです。

逆に、上の弦に移る時。例えば「2弦」〜「3弦」を続けて弾く時は、

「2弦」を「ダウン」で弾いたなら、「3弦」は「アップ」で。(オルタネート)と同じ。
「2弦」を「アップ」で弾いたなら、「3弦」も「アップ」で。(レガート・ピッキング)

Jazzの場合は、コードフィーリングを出す為に、和音で進んで行くフレーズが多い
と言うのが、このピッキングを使う理由でしょう。
上記が「レガート・ピッキング」の特徴部分と言えます。

「ケニー・バレル」「バニー・ケッセル」などのJazz系のギタリストが好んで使っています。

「ジョー・パス」は、テーマの部分やアドリブの弾き始めを、ゆっくりしたテンポで弾く時は、
ピックを使わず、指で弾くときが多いです。(その時、ピックは唇にくわえてる)
そして、テンポの速いフレーズを弾きたくなったら、唇からピックを取ってピッキングします。

ほとんどは「オルタネート」で弾いてるが、部分的には「レガート」も使ってる。

B 「ジョン・スコフィールド」風、ピッキング

面白いのは、「ジョン・スコフィールド」。
この人は「オルタネート」が非常に苦手です。
ピッキングについては、非常にヘタクソ(ごめんなさい)(^^;

だから、自分なりに良い工夫をしている。
ピッキングの難しさは、弦を移動する時だと言えると思う。

注目点は、今弾いている弦から、違う弦に移動するときには、今弾いている弦の最後の音を
ピッキングせずに、ハンマーリングして音を出す事。

例えば、(6弦5F)の「A」から、Amのスケールを弾く時は ↓ 



と、成ります。

逆に、高い音から下がって来る場合は ↓



と、言う事ですね。

要するに、「ハンマーリング」や「プーリングオフ」で音を出している間に
次にピッキングしようとする弦に、ピックを移動
して弾く準備をしている訳です。

面白いでしょ?
「オルタネート」に慣れてる人は、結構この方が難しく感じるかもね。 σ( ̄∇ ̄;)

◎ ピッキングの結論

要するに、自分に合った「ピッキング」を見つける事が大事です。
そして、部分的に適した「ピッキング」を使い分ける事理想です。

●いくつかの楽器が「ユニゾン」で弾くようなフレーズは「ダウン・アップ」(オルタネート)が一番 適しています。音の粒とリズムを一定に揃えたい時にはこれが適していると言う事です。

「アドリブ・ソロ」を弾く時は、良い音質が出て、「味」を重視すれば良いでしょう。 この意味は、「ハンマーリング」や「プーリングオフ」を交えながら弾きます。ですから、全ての音をピックで「ピッキング」をして出さなくても良いと言う事です。(勿論、ピッキングをしても良い)
(重要な補足)
音の強弱に気をつける事!
フレーズ自体のバリエーションも大切だが、音の強弱が単調に
成らぬよう気をつけて下さい。
(例外を除く)
例えば、一流ミュージシャンの「アドリブ・ソロ」を、MIDIなど(シーケンサー)に打ち込んだとします。
この時、全ての音を同じ一定のボリュームで打ち込んで聴いて見ても、少しも良いと感じません。
要するに、「表現力」が大切です。専門用語では”歌っている”って言う事です。

極端な例ですが、私の場合はピックではなく、指で弾く事も多いです。

●コードを押さえて、上の弦から下の弦へ素早く移行するようなフレーズは、全ての音を「ダウン」で 弾きさげて、その逆は「アップ」で弾き上げる。
(補足)オルタネートで弾くには、スピード的に間に合わないと直感した時に、この様にします。
もしくは、間に合うけれども、この方が「味」が出る時。

◎ この他にも、特別なフレージングをするときに、そのフレーズ用にピッキングを作る時が
あります。
例えば、3連符の連続したフレーズの時なんかには、特別なピッキングを作ったりします。
「アル・ディミオラ」なんかは、恐るべきスピードでそれをこなしています。
しかも、全部の音を均等に「ミュート」しながら。くわばら・くわばら・・・!!( ̄□ ̄;)!!

でも、それを覚えたからと言って、どうなるものでも無いので参考まで。

次は、理論的な事をやりましょう。
今まで、ここで朽ち果てた同志が大勢おりました。

本当は簡単なのに、そこらで売っている「モノの本」が難しく書きたてた為に・・・
ちくしょ〜!我らの同志を!返せ〜〜〜!!
「理論書」のバカヤロ〜〜〜〜〜!!

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