= 音による快心の一撃 =
「初級編」{その2}
さあ実践に入りましょう。
{その1}では、「アイオニアン・スケール」だけ練習すれば、それで良いと言いました。
なんとなく練習した人でも、「アイオニアン」は、各Keyの(ドレミファソラシド)なんだ、と言う事は解ったでしょ。
{その2}では音階が理解出来た所で、「スケール」の効率の良い覚え方を説明します。
、「ギター」と言う楽器はフレットの下から上まで、同じ音のポジションが、幾つもあるのが特徴ですね。それを有利に活かして行きます。
でも世に出ている(入門書)には、たいてい(1フレット)から(12フレット)まで、ずらりと示して(さあ、覚えなさい)と言いたげに書いて有りますが、これはダメ。もはや、ここで朽ち果てた同志が何人いたことか。(^^;
次のように覚えて下さい。
「コードを押さえた位置で覚える」
これが一番有利です。それを説明します。
「Key」と言うものは、全部で{12}種類有りますね。したがってピアノや管楽器などは、それぞれの(アヴェイラブル・ノート・スケール)も{12}種類覚えなければいけません。大変です。
しかし「ギター」と言う楽器の特徴を生かせば、{Cアイオニアン}のポジションを、5種類覚えれるだけで、{12}種類の{アイオニアン・スケール}すべてに応用できます。その魔法の術を授けましょう。
「Cメジャー」の{アイオニアン}
アイオニアンの1つ目のスケールです。仮に「アイ・1」と名づけましょう。
「アイ・1」
←この「コードフォーム」の時は
←使う「ポジション」
以上の「ポジション」を、まず覚えて下さい。次は、2つ目です。
「アイ・2」
←2つ目は、このコードフォームの時は
←この「ポジション」で
3つ目は、次のどちらかのコードフォームの時は
「アイ・3」
←この「ポジション」で
4つ目は、このコードフォームの時は
「アイ・4」
←この「ポジション」で
5つ目の、コードフォームの時は
「アイ・5」
←この「ポジション」で
以上、「ポジション」の説明をしましたが、全部いっぺんに覚えろとは言いません。要は押さえた「コード」の近くで「スケール」を弾ける事が重要だと言う説明です。
どうしてこの5種類で、12Keyの全ての「アイオニアン」が弾けるのかと言う、種明かしは次を見て下さい。簡単です。
「CM7]「アイ・1」のコードポジションの形が、そのまま半音上がった形は「D♭M7]ですね。
従って「CM7]「アイ・1」のスケールを、そのまま半音上げて弾くと、「D♭ アイオニアン」になると言う事です。1音上げれば「D アイオニアン」、短3度上げれば「E♭・・・・・
「ドリアン」でも、「ミクソリディアン」でも、その他すべてに同様です。押さえたコードの場所でスケールが弾ければ良いわけです。
以上を、「フィンガー・トレーニング」のつもりで、ピッキングは始めは「ダウン」と「アップ」を、交互にして下さい。「C」の音は「ド」、「D」の音は「レ」と読んで、頭の中で言いながら弾いて下さい。
こうする事によって、トランス(移調)にも非常に強く成りますよ
例えば「D アイオニアン」は、「アイ・1」を使うと、5弦の5Fが「ド」になるわけです。
ゆっくりと確実に弾く事が大事で、指は自然に早く動くように成ります。
「フィンガー・トレーニング」は、一生付き合っていく親友だと思って下さい。いろんな時に役に立ってくれます。
「ピッキング」については、非常に良い方法が、いろいろあります。それは、後のお楽しみ。
まず始めは、「C アイオニアン」でした。後は「D ドリアン」と「G7」の時の「スケール」を、一応書いておきます。その方が、後々話やすいので。
「D ドリアン」
← このコードの時は
なんと、「C アイオニアン」の、「アイ・1」と同じ「ポジション」で、OK!
こう言う事です!
次のコードの時は
なんと、「アイ・2」で、OK!
こう言う事ですね
次のコードの時は
「アイ・3」と「アイ・4」で、OK!
こう言う事ですね
次のコードの時は
そのとうり!「アイ・5」
次は、「G7」の時の「スケール」、「G ミクソリディアン」
このコードの時は
「アイ・1」と同じ
ここまで来れば、みんな後は解るでしょう。だから後は省略させて頂きますよ。
要するに、押さえたコードのあたりで、スケールを弾ければOK!
そしてスケールを弾いて、その音一つ一つが「コードのトニック」に対して、何度の音なのかを常に意識する事が大切です。その簡単な覚え方を「初級編」{その3}で説明します
次回{その3}は、「テンション」について